子どもの歯の予防はいつから何する？年代別ケアと家庭での注意点を解説▼目次
子どもの歯は生える順番や形が年齢によって変化し、それに伴いむし歯が起こりやすい時期も異なります。治療が必要な状態を避けるためには、早い段階から予防歯科を取り入れ、成長に合わせたサポートを行うことが役立ちます。しかし、「どの時期から受診を始めればよいのか」「子どもにはどんな予防が行われるのか」と疑問を持つ方も多いようです。家庭で行う仕上げ磨きや生活習慣の整え方も予防には欠かせない要素です。今回は予防歯科の始め方や年代別のポイント、自宅で続けやすいケアについて、姫路市の歯医者 小野歯科クリニックが解説します。
1. 予防歯科はいつから始めるべきか
予防歯科を始める明確な年齢の決まりはありませんが、歯が生え始める時期から取り組むことができます。早い時期に健診へ行くことで、家庭でのケア方法や生活習慣を整えるきっかけになります。
①歯が生え始めた頃がひとつの目安
前歯が見え始める時期は、口の中の状態を初めて確認する良いタイミングです。清拭の方法や歯みがきの始め方を相談できます。
➁むし歯の芽を早く見つけられる
乳歯は薄く、初期のむし歯でも広がりやすいため、早めの受診が大切です。小さな変化を見つけやすく、負担の少ない段階で対応できます。
➂生活習慣が変わる時期に確認が必要
食べる回数や間食の内容が変わると汚れが残りやすくなります。検診で磨き残しの傾向を知ることが、自宅ケアの工夫につながります。
④癖が歯に与える影響を知ることができる
指しゃぶりや口呼吸などの癖は、気づかないうちに歯並びへ影響することがあります。予防歯科では、これらの変化を早期に確認できます。
⑤成長に合わせて続けることが大切
子どもの口内環境は年齢とともに大きく変化するため、継続した受診で変化に気づきやすくなります。
予防歯科は「始めやすい時期から無理なく続ける」ことが重要です。歯が生え始めた段階をひとつの目安に、成長に合わせて健診を取り入れましょう。
2. 予防歯科では何をする？年代別にみる予防歯科の内容
子どもの予防歯科は、むし歯予防だけでなく将来の噛み合わせや口の使い方を整えるうえでも大切です。ここでは年代ごとに行われる内容をまとめます。
①0〜3歳
歯の本数や生え方を確認し、保護者向けに歯みがき方法の指導があります。フッ素塗布で歯質の強化を図ることもあります。食事内容が大きく変わる時期でもあるため、むし歯を招きやすい習慣がないかを確認するきっかけにもなります。
➁3〜6歳
奥歯の溝が深い場合、シーラント処置を検討することがあります。口呼吸や姿勢の癖が歯並びに影響していないかも確認します。乳歯がそろうことで食べ物の種類が増えるため、磨き残しが起こりやすい部分の確認も重視されます。
➂6〜12歳
永久歯が増える時期のため、磨き残しの傾向を確認しながらクリーニングを行います。噛み合わせのチェックも続けて行われます。生えたての永久歯は成熟途中で弱いため、この時期の予防は特に重要です。
④12〜15歳
部活動や学習時間の変化で磨くタイミングが偏りやすく、歯ぐきの炎症が見られることがあります。定期的な確認が役立ちます。ストレスによる食習慣の乱れや睡眠不足も、口内環境に影響が出やすい時期です。
⑤15歳以降
生活習慣により着色が付きやすくなるため、専門的なケアで清潔な状態を保ちます。自分でケアを管理する力が必要な時期で、定期検診の習慣をつけておくことが長期的な予防につながります。
成長に合わせた予防を続けることで、口内環境を整えやすくなります。
3.予防で大切な子どもの仕上げ磨きのコツとポイント
仕上げ磨きはむし歯予防に欠かせませんが、嫌がってしまいスムーズに進まないこともあります。ここでは続けやすくするための工夫を紹介します。
①姿勢を安定させる
ひざの上に頭をのせて体を支える姿勢は、子どもが落ち着きやすく、磨きやすい方法です。安定した体勢が作れるよう工夫します。
➁声かけを行いながら進める
「これから前の歯を磨くね」など段階を伝えると、状況を理解しやすく協力につながります。
➂短い時間で区切る
長く続けると集中しづらいため、短めに区切りながら磨くとスムーズです。日によって磨く順番を変えるなどの工夫もあります。
④痛みや刺激が出ないよう調整する
強い力で磨くと刺激を感じることがあります。歯ブラシは軽いタッチで細かく動かし、毛の柔らかいタイプを選ぶと違和感が減りやすくなります。
⑤磨く前後の習慣をつくる
歌や決まった合図を取り入れると、仕上げ磨きが日常の習慣として受け入れられやすくなります。終わった後に褒めることも継続の助けになります。
子どもが取り組みやすい環境を整えることで、仕上げ磨きは続けやすくなります。日々の工夫を積み重ねることで、より良い口内環境を育てやすくなります。
4. 姫路市の歯医者 小野歯科クリニックの予防歯科について
庫県姫路市伊伝居の歯医者 小野歯科クリニックでは、むし歯や歯周病といったお口の疾患を未然に防ぐための予防歯科に力を入れています。
当院は、皆様のお口の健康と機能を守るために国が認定する新制度「口腔管理体制強化加算（口管強）」の届出済歯科医院です。
日頃のセルフケアに加え、歯科医院での定期的な検診やクリーニングを組み合わせ、健康な口腔環境を長期的に維持することを目指します。
【姫路市の歯医者 小野歯科クリニックの予防歯科の特徴】
当院の予防歯科のポイント①国が認定する予防体制
当院は「口管強」届出済歯科医院として、歯科疾患の重症化の予防に力を入れています。
お口の疾患を予防するため、一人ひとりのお口の状態に合わせた管理体制を整えています。
当院の予防歯科のポイント② 定期検診とクリーニング
むし歯や歯周病は、初期段階では自覚症状が少ないことが多いため、定期的な検診による早期発見・早期対応が重要です。
歯科衛生士によるクリーニングで、歯石やプラークなど、ご自身では落としきれない汚れを徹底的に除去します。
当院の予防歯科のポイント③ 一人ひとりに合わせたケア指導
患者さまのお口の状態や生活習慣はそれぞれ異なります。当院では「一人一人に合わせた治療」を大切にし日常的に実践しやすいブラッシング方法や適切なケア用品の選び方などを具体的にお伝えします。
当院の予防歯科のポイント④ お子様からご年配の方まで幅広く対応
当院では小児歯科から一般歯科、入れ歯治療まで幅広く対応しております。お子様のむし歯予防から
成人の歯周病対策、ご年配の方の口腔機能の維持まで、ライフステージに合わせた予防ケアをご提供します。
姫路市で予防歯科に対応している歯医者をお探しの方は、小野歯科クリニックへお気軽にご相談ください。
皆様のお口の健康を守るため、一人ひとりに合わせた予防プログラムをご提案いたします。
まとめ
予防歯科は歯が生え始める時期から取り組むことができ、年代に応じて必要なケアが異なります。乳児期には歯みがきの方法や清拭の確認、幼児期から学童期にはフッ素塗布やシーラントなど歯を守るための処置が役立ちます。自宅での仕上げ磨きや食習慣の工夫もむし歯予防には欠かせません。歯医者での定期的な確認と家庭での取り組みを組み合わせることで、より長く健康な口内環境を保ちやすくなります。
予防歯科について気になることがあれば、姫路市の歯医者 小野歯科クリニックまでお問い合わせください。
監修
小野圭三（小野歯科医院 院長 / 歯科医師）
広島大学歯学部卒業
日本インプラント学会会員
小野貴翔（歯科医師）
愛知学院大学歯学部歯学科卒業
インビザライン認定ドクター
小野彩（歯科医師）
大阪大学歯学部 卒業
歯科保存学会 認定医
