▼目次
お子さんの歯並びが気になり、小児矯正を検討している保護者の方にとって、気になるのは「いつから始めるのが良いのか」「どのくらい期間がかかるのか」という点ではないでしょうか。小児矯正は、乳歯と永久歯が混在する時期に始める「第一期治療」と、永久歯が生えそろってから行う「第二期治療」の2段階に分かれて進められるのが一般的です。それぞれの時期には目的や内容が異なり、必要となる治療期間にも違いがあります。今回は、小児矯正の全体の流れや、それぞれの治療段階での期間と内容について、兵庫県加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院が解説します。
1. 小児矯正の治療期間はどれくらい？全体の流れを解説
小児矯正は、あごの成長を利用して歯並びや噛み合わせを整える治療で、「第一期治療」と「第二期治療」の2段階に分けて進められます。
①第一期治療の目的
乳歯と永久歯が混在する6〜10歳頃に始めるのが第一期治療です。あごの成長をコントロールし、永久歯が正しい位置に生えるように導くことを目的としています。この段階では、歯を抜かずに顎の広さやバランスを整えることが中心です。
➁第二期治療の目的
永久歯が生えそろう12歳前後から始まるのが第二期治療です。ワイヤーやマウスピースを使用し、歯を動かして最終的な歯並びや噛み合わせを整えます。成人矯正と似た治療内容になります。
➂治療期間の目安
第一期治療は約1〜2年（治療内容によっては、永久歯になるまで治療継続や経過観察を行うことがあります。）、第二期治療は約2〜3年が目安とされます。ただし、あごの成長の度合いや歯並びの状態によって個人差があり、全体では3〜5年ほどかかることもあります。
④通院の頻度
一般的には1〜2か月に1回程度の通院が必要です。歯や装置の状態を確認し、段階的に調整を行いながら進めます。
⑤治療終了後の保定期間
矯正後は歯が元の位置に戻らないように、リテーナー（保定装置）を一定期間装着します。保定期間は通常2〜3年程度です。
小児矯正は長期にわたる治療になるため、成長の節目ごとに経過を確認しながら、段階的に進めることが大切です。家庭での協力や通院の継続も、治療成功の鍵となります。
2. 第一期の治療内容と期間
第一期治療は、あごの成長を利用して歯並びの基礎を整える段階です。この時期にあごの成長を考慮した治療を行うことで、将来の歯並びを整えやすくなる場合があります。
①治療開始の目安
乳歯と永久歯が混在する6〜10歳頃が対象です。あごの成長が活発な時期に介入することで、歯が並ぶスペースを確保しやすくなります。
➁使用する装置
取り外し式の「床拡大装置」や、夜間に装着する「マウスピース型装置」がよく使われます。これにより、あごの幅を広げたり、舌や呼吸の習慣を整えたりします。
➂治療期間の目安
第一期治療はおよそ1〜2年程度です。（治療内容によっては、永久歯になるまで治療継続や経過観察を行うことがあります。）装置を使う時間を守ることが治療の進行に大きく影響するため、家庭でのサポートが欠かせません。
④通院とチェック内容
1〜2か月に1回、装置の調整やあごの成長の確認を行います。必要に応じて装置の形を変えながら、自然な成長をサポートします。
⑤第一期治療後の経過観察
第一期治療が終了したあとも、永久歯が生えそろうまで経過観察を続けます。歯並びの変化や噛み合わせの状態を定期的に確認し、第二期治療のタイミングを判断します。
第一期治療は、将来の歯並びやあごの発達に関わる重要な段階です。歯を無理に動かすのではなく、成長を活かした自然な誘導を目指す点が特徴といえます。
3.第二期の治療内容と期間
第二期治療は、永久歯が生えそろってから歯の位置や噛み合わせを整える段階です。
①治療開始の目安
第二期治療は、永久歯がほぼ生えそろう12歳前後から始まります。第一期であごのバランスを整えておくと、第二期治療に移行しやすくなります。
➁使用する装置の種類
ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、成人と同じ装置を用います。ワイヤー矯正では歯にブラケットを取り付けて力を加え、マウスピース矯正では透明な装置を段階的に交換して歯を動かします。歯並びによっては、部分的な装置での治療が選ばれることもあります。
➂治療期間の目安
歯並びの状態や治療法によって異なりますが、一般的に約2〜3年が目安です。歯を動かすスピードには限界があり、無理に早めると歯や歯ぐきに負担がかかるため、慎重に進める必要があります。
④通院の頻度とケア
通院は1〜2か月に1回が一般的で、装置の調整や歯の動きの確認を行います。
⑤治療終了後の保定期間
歯が整った後は、リテーナー（保定装置）を使って新しい歯並びを維持します。装着時間は初期は長めに、安定してきたら就寝時のみの使用に切り替えることが多いです。保定期間は2〜3年が一般的です。
第二期治療は、歯並びを最終的に整える重要な段階です。継続的な通院とケアを怠らず、歯科医師と一緒に計画的に進めることが大切です。
4. 兵庫県加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院の小児矯正
加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院では「全世代対応・総合歯科医院」として、成長期のお子さんに向けた小児矯正に力を入れています。
お子さんの歯並びや口腔機能の発育に合わせて「マイオブレース」や「インビザライン・ファースト」といった矯正装置を取り入れ、将来を見据えた治療をご提案しています。
《当院の小児矯正の特徴》
小児矯正の特徴① マイオブレースによる悪癖の原因改善
口呼吸や舌のクセ、飲み込み方、姿勢など歯並びを乱す要因に着目。マウスピース型装置とトレーニングを組み合わせて、原因から改善をめざします。
小児矯正の特徴② インビザライン・ファーストによる目立ちにくい治療
透明アライナーを使った小児矯正で、学校生活に取り入れやすく、歯の移動と顎の成長を同時にサポートします。取り外し可能なため、食事や歯磨きは普段通り行えます。
小児矯正の特徴③ デジタル機器を用いたわかりやすい診断
iTero口腔内スキャナによる3Dシミュレーションで、治療後の歯並びのイメージを親子で共有。小児矯正の計画を視覚的に理解しやすい体制を整えています。
小児矯正の特徴④ 予防歯科との両立
定期検診「ゼロゼロバスターズ」と組み合わせ、むし歯予防や歯肉の健康管理と並行して矯正治療を進めます。矯正中も歯の健康を守るのが当院の特徴です。
小児矯正の特徴⑤ 親子で取り組むカウンセリング
治療開始のタイミングや装置の種類を保護者とお子さんが一緒に理解・納得できるように説明し、安心して小児矯正を進められる環境を大切にしています。
加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院は、総合歯科医院として小児矯正と予防歯科を両立させながら、お子さんの健やかな成長をサポートしています。
▼加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院の小児矯正（マイオブレース）の詳細はこちら
https://ono-dc-ortho.com/myobrace/
▼加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院の小児矯正（インビザライン・ファースト）の詳細はこちら
https://ono-dc-ortho.com/invisalign/
▼加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院の【矯正歯科治療専門サイト】はこちら
https://ono-dc-ortho.com/
まとめ
小児矯正は、あごの成長を活かしながら歯並びを整える治療で、「第一期」と「第二期」に分かれて進められます。第一期治療は6〜10歳頃にあごの成長を促す段階で、期間は1〜2年程度が目安です。あごと歯のバランスによって、永久歯になるまで治療継続や経過観察を行うことがあります。第二期治療は永久歯がそろってから行われ、約2〜3年かけて歯を整えます。全体では3〜5年ほどかかることが多く、治療後の保定も重要な工程です。
小児矯正についてご相談を希望される方は、兵庫県加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院までお問い合わせください。
監修
小野圭三（小野歯科医院 院長 / 歯科医師）
広島大学歯学部卒業
日本インプラント学会会員
小野貴翔（歯科医師）
愛知学院大学歯学部歯学科卒業
インビザライン認定ドクター
小野彩（歯科医師）
大阪大学歯学部 卒業
歯科保存学会 認定医
