
▼目次
1. 根管治療は平均で何回通う?通院回数の目安
2. 根管治療の回数が増える理由と短期間で終わるケース
3. 根管治療の一般的な流れと注意点
4. 兵庫県加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院の根管治療
歯の神経や血管が細菌に感染すると、強い痛みや腫れが生じることがあります。そのようなときに行われるのが「根管治療」です。根管治療では、歯の内部をきれいに掃除し、薬を詰めて再感染を防ぐ処置を行います。しかし、「何回通えば終わるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。根管治療は1回で終了することもありますが、通常は複数回にわたることが一般的です。今回は、根管治療の通院回数の目安や回数が増える理由、さらに治療が短期間で終わるケースについて解説します。
1. 根管治療は平均で何回通う?通院回数の目安
根管治療は歯の状態によって必要な回数が変わります。一般的には2~4回程度で終了するケースが多いとされていますが、歯の感染の広がりや炎症の程度によっては、それ以上かかる場合もあります。ここでは一般的な通院回数の目安を整理します。
①1回で終わるケース
比較的浅いむし歯で、神経の周囲への感染が軽度にとどまっている場合は、1回で治療を終えることもあります。ただし、これは根の中の感染状態が軽度であることが前提であり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
➁2~3回で終わるケース
もっとも多いのがこのパターンです。初回で感染部分を除去し、2回目以降で根管の清掃と消毒を行い、最後に薬剤を詰めて治療を終了します。
➂4回以上かかるケース
感染が進行している場合や膿が溜まっている場合、消毒を繰り返す必要があります。そのため回数が増える傾向があります。
④再治療の場合
以前に根管治療を行った歯が再度感染した場合、再治療が必要になることがあります。この場合は治療がやや長引く傾向があります。
⑤歯の部位による違い
前歯は根管が1本のことが多く、比較的短期間で終わる傾向があります。一方で奥歯は根管が複雑に分かれているため、回数が増えることがあります。
根管治療は歯の保存を目的とした大切な処置であり、平均回数はあるものの個人差が大きいことを理解しておくことが大切です。
2. 根管治療の回数が増える理由と短期間で終わるケース
治療回数が多くなるのは「歯の状態」や「治療の難易度」によるところが大きいといえます。逆に条件が整っていれば短期間で終わることもあります。ここでは回数が増える主な要因と、少ない回数で治療できるケースを紹介します。
①感染の広がりが大きい場合
歯の根の先まで細菌が入り込んでいると、感染を取り除くために消毒を複数回行う必要があります。膿が残っていると再感染のリスクがあるため、回数が増えることがあります。
➁根管の形が複雑な場合
特に奥歯は根管が細かく枝分かれしていることがあります。器具が届きにくい場合、見落としを防ぐために少しずつ清掃と確認を繰り返す必要があり、通院回数が増えることがあります。
➂歯ぐきや周囲に炎症がある場合
炎症や腫れが強いときは、薬を詰める前に状態を落ち着かせる期間を設けることがあります。腫れが残っている状態で治療を進めると、後から痛みが出たり再感染したりする可能性があるため、数回に分けて丁寧に治療を行うことがあります。
④短期間で終わるケース
むし歯の進行が浅い場合や、感染が広がっていない場合は、1回または2回程度で終了することもあります。
根管治療の回数は一概に決まらないため、歯の状態や炎症の程度、治療環境によって変わることを理解しておくことが大切です。早めの受診で通院回数を減らせる可能性もあるため、違和感があれば早めに相談しましょう。
3. 根管治療の一般的な流れと注意点
根管治療は複数のステップに分かれており、それぞれに役割があります。治療全体の流れを理解しておくことで、スムーズに進めることができます。ここでは一般的な流れと治療中に気を付けたい注意点を整理します。
①診査・診断
まずレントゲンや視診などで、歯の内部の状態を確認します。根の先に膿が溜まっていないか、神経がどの程度まで侵されているかを調べます。ここで治療計画が立てられます。
➁感染部分の除去
歯を削って根管にアクセスし、むし歯菌に感染した神経や血管を丁寧に取り除きます。感染した組織を残さないことが、再発予防のために重要です。
➂根管の清掃・消毒
専用の器具を使って根管の内部をきれいにし、薬剤で消毒します。根管は細く複雑な形をしているため、慎重に処置を進める必要があります。
④薬剤の充填
内部が清潔になり、炎症が落ち着いた段階で薬を根管内に詰めます。これにより、細菌が再び入り込むのを防ぎます。
⑤被せ物の装着
根管治療が終わった歯は内部が弱くなるため、クラウンと呼ばれる被せ物で補強します。噛む力に耐えられるようにする大切な工程です。
⑥治療中の注意点
治療中は仮のふたがされることが多く、硬いものや粘着性のある食品は避けましょう。また、途中で治療を中断すると再感染のリスクが高まることがあるので、最後まで通院することが大切です。
根管治療は段階的に進めることで、歯を長く残すことを目指す処置です。治療中は自己判断で通院をやめず、歯科医師の指示に従うことが大切です。
4. 兵庫県加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院の根管治療
加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院では、「できるだけ歯を残す治療」を重視し、保険診療に加えて、自由診療の精密根管治療にも対応しています。
根管治療は歯を支えるための基礎工事にあたり、歯を永く守るために欠かせない治療です。
当院では日本歯科保存学会 認定医の歯科医師が米国のプロトコルに基づいた治療を行います。
《当院の精密根管治療の特徴》
根管治療の特徴① ラバーダム防湿で感染を抑制
治療部位を唾液から隔離し、消毒・薬剤充填の精度を高めるラバーダム防湿を行っています。
根管治療の特徴② CTで立体的に診断
レントゲンでは見えにくい根の形や病変を歯科用CTで三次元的に把握し、精度の高い診査・診断を行います。
根管治療の特徴③ NiTiファイルで精密な形成
柔軟性の高いNiTi(ニッケルチタン)ファイルを使用し、根管形態や必要以上の歯質を損なわずに清掃・拡大を行います。
根管治療の特徴④ マイクロスコープによる拡大視野
歯科用マイクロスコープで最大80倍に拡大。従来は見えにくい細部まで確認し、感覚に頼らない精密な処置が期待できます。
根管治療の特徴⑤ 保険/自由診療から選べる体制
保険の範囲でも最善を尽くしつつ、より再発リスクを抑えたい方には自由診療の選択肢も明確にご案内します。
歯の激しい痛みやしみ、歯ぐきの腫れ、歯の変色などがある場合は、根管治療が必要となるケースがあります。
小野歯科医院は総合歯科として、根管治療中に別のむし歯や歯周病などのトラブルが見つかった場合でも、院内で一貫して対応できます。
また、再発リスクをできるだけ抑えたい患者さんには、マイクロスコープやCT、NiTiファイルなどを用いた精密根管治療(自由診療)をご提案することも可能です。
お口全体の状況をふまえ、患者さんに合った治療計画を心がけています。
▼精密根管治療の詳細はこちら
https://www.ono-dc.com/treatment/roots/
根管治療は歯を抜かずに残すための大切な治療であり、かみ合わせや将来の咀嚼機能を守るうえでも欠かせません。歯の痛みや腫れが気になる方は、年齢を問わずご相談いただけます。
加東市・小野市で精密根管治療に対応する歯医者をお探しの方は、小野歯科医院へご相談ください。
まとめ
根管治療は歯を保存するために欠かせない処置であり、平均的には2~4回の通院で終了することが多いとされていますが、歯の状態や感染の広がりによっては回数が増えることもあります。違和感がある場合は早めに受診することで、少ない回数で済む可能性もあります。また、治療の流れを把握しておくことも大切です。
根管治療についてお悩みの方は兵庫県加東市・小野市の歯医者 小野歯科医院までお問い合わせください。
監修
小野圭三(小野歯科医院 院長 / 歯科医師)
広島大学歯学部卒業
日本インプラント学会会員
小野貴翔(歯科医師)
愛知学院大学歯学部歯学科卒業
インビザライン認定ドクター
小野彩(歯科医師)
大阪大学歯学部 卒業
歯科保存学会 認定医